怒らないとか、落ち込まないとかそういう事である。
それが出来れば人間誰も苦労しない。
でも、できないから目標にするのだ。
出来る事ならそんな事、そもそも気にすることもないだろう。
【ネガティブな感情の発生】大概は外部要因で無駄に気にしすぎてしまう事も多い
物事の問題は結構、感情から発生する事が多い。
問題というのはそれを認識する事から始まる。
嫌な事が問題になるのだ。
嫌だと思うと、人は怒ったり落ち込んだりする。
私も表面上は冷静だし、周りからは何も気にしないように見えるようであるのだが、実は結構気にしている。
人に何か嫌な事を言われれば、結構頭の中でその言葉がぐるぐると繰り返し思い出され、いつまでもうじうじしているのだ。
年を取るにつれ、ポーカーフェースでいる事の手法は覚えたし、なんだか我慢強くなったかもしれないが、心の持ちようはあんまり変わらない。
何事にも動じずっていうのが、理想的なのだが。
その実、周辺のありように惑わされてばかりいる。
【人からの見え方】感情の起伏の大きい方が人間らしいという評価
一方で、見方、言い方を変えてみたらどうなるか。
そんな感情的な方が人間らしく、魅力的に映らないか。
どうやら無理そうである。
私ならすぐに怒り出したり、落ち込んだり、感情的な人、頑固な人には可能な限り近づかない。
だって嫌だから。
もっと若い頃にはもしかしたらそれも一つの魅力に映るかもしれないが、やはり外面と状況の関係性というのは避けられない様だ。
そうして、感情の起伏が激しいという事で人に避けられるときっと悲しい思いをするに違いない。
その場合、ますます落ち込んでしまうだろう。
それは人の生活レベルを下げることにつながり、また、更に落ち込むという悪循環。
そうなる前に、どこかで断ち切らねばならない。
そんな考えでの本項目、感情に振り回されない、なのである。
決してロボットみたいに感情をなくしたいという訳ではない。
逆に感情がありすぎで困ってしまうので、少し減らしたいという事なのである。
【年齢を重ねての成長】不惑が何歳を指しているか知っていますか
ここで、不惑という言葉を思い出した。
昔の孔子という偉い人が、それぞれの年齢毎にそうであるべき、またはそうでありたいという基準を残してくれている。
確か不惑という言葉は何事にも迷いがなくなって、動じなくなることだったようなとネットを検索して確認してみた。
あれは50歳を言うのではないだろうかと考えながら。
そうであれば、私はまさに不惑の年にあるのか、そこに達するにはまだまだ精進が必要だな、なんて考えていた。
ところが、調べてみると、あれは40歳の時の事を言うらしい。
40歳って…
あくまで私のケースだが、惑わないどころか、それ以前の問題であった。
問題があればおろおろし、怒り、落ち込み、感情に流されっぱなしの状態でそもそも惑わないという考え方自体を意識したことなどなかった気がする。
ようやく、これじゃあちょっとと気づき始めたのが ここ数年の事だ。
そうすると、私は昔の偉い人基準によれば10年程遅れているらしい。
ちょっとがっかりさせられた。
50歳は 知命 というそうだ。
この言葉は知らなかった。
【五十にして天命を知る】孔子の言葉です。まだ至りませんね
でも、この意味の方、五十にして天命を知る というのは聞いたことがある。
既に何千年も前、中国の春秋時代の言葉なので、著作権は切れているだろう、ちょっと下記に記載しよう。
十五にして額を志す、
三十にして立つ、
四十にして惑わず、
五十にして天命を知る、
六十にして耳順う、
七十にして矩を喩えず
孔子の言葉だ。
紀元前の方だが、未だに言葉は生きており本当に尊敬できる。
一方、私はいつも、この人の名前を聞くたびに 子牛 を連想してくすっとしてしまう。
我ながら失礼な奴である。
この十五にして・・・の一連の言葉を昔、初めて聞いた時にはなるほど深い、よい言葉だと感銘を受けた。
一生覚えておいて自分への戒めにしようと考えた気もする。
で、すぐにきれいに忘れていた。
改めて確認すれば、50歳というのは天命を知るということか。
これは自分の人生が何のためにあるのかを意識するという事らしい。
昔の人も同じような事を考えて苦労していたのだなとちょっと親近感がわいた。
ところで大体50歳の私の今である。
天命を知るだなどとはおこがましい。
まったく何をすればよいのかわからない。
そもそも、この項目の内容自体、怒らないとか、悲しみすぎないとかそういった事である。
ちょっと、この言葉を作った人とは随分レベルが違っているようだ。
そこでせめてものバケットリストである。
【まとめ】
まあ、私は私らしくいられればそれでよい。
別に立派な人になどなれなくともよい。
感情に振り回されて、悲しい思いをする事が、多少なりとも減ってくれれば御の字なのである。
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