【北海道の雪まつりにいく】寒い所はあまり得意ではないですがそれでも行きたい訳がある

とても寒そうな雪の道 旅行

冬の北海道に行って雪像を見るのだ。
あの雪でできた大きな神殿とかアニメキャラの雪像。

実はこの項目は妻が、昔、言っていたものだ。
出不精である私に輪をかけてどこにも行きたがらない妻が、珍しくいきたい場所があると
言っていたので覚えている。

もっとも、その話を聞いて既に10年くらいだろうか。
今でも行きたいと思っているかは知らない。

でも、妻の行きたい場所が私のバケットリストに入ってきてしまった。
これは、行きたい場所というよりは妻が喜ぶ場所に行くという項目なのだろう。

この項目を挙げておいて何なのだが、実は私は寒い場所が苦手だ。
寒いところに行くと手がかじかんで白くなってしまう。

どれほど寒い所が苦手かという事については下記を参照してみて欲しい。

雪国に住んでいる方には大変申し訳ないが、自宅の雪かきをする事になったら
本当につらいことになる。

そういえば、寒いという事で思い出した。

昔仕事でカナダにあるテストコースに行ったことがある。
飛行機を3回も乗り継いでどんどん田舎の方に行くのだ。

だんだん小さな飛行機に乗り換えていき、最後の方にはプロペラの1列シート、
外は嵐で、この飛行機大丈夫かななどと考えていた。

で、無事、学校の校庭の様な滑走路に降り立った。
空港ターミナル?もバラックだ。

今のようにスマホでもあれば心細くもないかもしれないが、当時のこと。
常に一人で、ここはどこだろう等と考えながらの移動だ。

到着の空港にはお客さんが待っていてくれる約束だが、いなかったらどうしようと不安に
なったりもする。
滞在中はアメリカ人のお客さんと一緒に自動車に色々な評価をするのだ。
詳しいことは技術者倫理に抵触するので言わないが、まあ色々だ。

日々マイナス30度での生活は色々な発見があった。
駐車場に車につなぐ為の電源とか、道に塩みたいなのが撒いてあるとか。

海外のお客さんは割とフランクに接してくれる。
特に私が若いころだったからか、仕事が休みになるとどこかの鋳造工場の見学にも連れて
行ってくれた。
なかなかできない経験だ。

また、一度、夜中の1時位にドアが打ち鳴らされたので、何事かと思って出てみると、
その客がいた。
今からドライブに行くという。

うそだろ、と思って、さすがに理由を聞いてみると、今日はオーロラが出る日だという。
で、一緒に車に乗って町中からしばらく離れて、本当に何もない、町の明かりも見えない
ところまで行くと確かにオーロラが見える。

私はこの時までオーロラとは虹色に輝くものだと思っていたが、実は緑色にもなるのだと
初めて知った。
緑色の明るい雲って感じだ。

今思えばよい経験だが、当時の私はと言えば、こんな深夜のマイナス40度。
町からは遠く離れ、車も通らない。
エンジンが止まったら命はないな、などと考えていた気がする。

正直、日本が恋しかった。
ロマンもへったくれもない、甲斐のないやつである。

ところで、その時一緒にいた客先のエンジニアは一度、弊社のアメリカ関係会社に転職してきた。
で、しばらく同じ企業体の構成員として仕事することになったわけだが、面白いのは数年後、
元々所属していた自動車メーカーに戻ったことだ。

日本では考えられないことだろう。

アメリカってスゲーと思った事の一つだ。
このフランクさ、残念ながら日本はそりゃ、勝てないと思う。
どちらが良い悪いではなく、根本が違うのだ。

日本の場合には、会社が守ってやるという感じだが、アメリカでは企業と個人が対等だ。
対等だから厳しい。

そういえば、昔、その企業への転職を誘われたことがある。
何度も誘われた。よほど好感を持たれていたものだ。

今更だから話をするが、当時の客先担当者、上の一緒にカナダでオーロラを見た人とも
また違う、の家に招かれ食事をごちそうになった事もある。

顧客のエンジニアの家だ。ちょっと日本ならありえないことだろう。
その逆、顧客を家に招くなんてのも想像しにくい。
私の家にお客様が訪ねてきたらどうすればよいのか困ってしまう。

お客さんの担当者は女性だったが、招かれた家には旦那様と大きな犬がいた事を覚えている。
気持ちはありがたかったが、転職は丁重にお断りした。
ちょっとそこまでのアクティブさはない。

その時、応じていたらどんな人生があったのかと夢想することはあるが、まあ別に後悔など
したことはない。

話が北海道の雪まつりからアメリカでの仕事の話に移ってしまった。
要は妻を喜ばすために雪像を見せたいという事である。

コメント