【100歳まで元気に生きる‐2】人生をステージ別に分けて考えてみる

なりたい状況

似たような記事は過去に挙げてきた気もするが、今回はそれをある程度、体系化してみようという試みだ。

一応、下記の記事の続きみたいなものである。

【人生の区分け】LIFE SHIFTの受け売りかもしれないけど、私なりに考えもある

LIFE SHIFTという リンダ・グラットンという方が書いた本を以前読んだ事がある。

その中で、人の生が長くなった事や、技術の発達、社会構造の変化により、従来の3ステージ型の人生がマルチステージ型に変化を遂げている旨の話がされていた。

要は前時代、学生時代に学びを行い、大人になって働いて、老年になって仕事を辞めてから死を迎えるという3ステージ制であった。

そういえば、私が子供の昭和時代、退職年齢は55歳位だったような。

昔でいえば、サザエさんの波平さんの年齢は54歳であるようだから、彼は既に定年間際という事になる。

そして平成2年の頃の男性平均寿命は76歳位(平成2年男性 75.92歳 内閣府 平均寿命の推移より)。

そう考えれば、子供時代を22年過ごし、33年働いて定年。その後21年で寿命という話になる。

約 3:4:3となり、まあ、人生の3ステージ型というにふさわしい雰囲気の比率だ。

これを現代に当てはめてみる。

子供時代の22年間はとりあえず変わらないとして、65歳までは働くものとしようか。やだけど。

そうして、現代(平成3年データ)の平均寿命である男性 81.5歳と考えてみると、22年、43年、16.5年となる。

ちょっと、真ん中の割合が大きすぎるような・・・

無理に割合を出すなら 3:5:2 となる感じ。

【今後の老人期間】年金を受け取って悠々自適の期間っていうのは短くなるんでしょうね

そうして、この2番目の期間が寿命が延びるにしたがって、どんどん伸びていく事が考えられる。

だって、寿命が延びたって、働かなくて済む期間がその分増える訳ではないのだ。

むしろ、年金原資は老若比率が大きく変わる事で、以前は21年あった老人の期間は平均で考えれば、減っていかざるを得ないだろう。

上記では老人期間は16.5年間って書いたけど、多分、これはさらに減っていく。

なんだか、最近そういう動きもありますよね。

70歳定年制とか、社会保険の改正とかで2割負担のランクを増やしたりとか。

消費増税だってこの動きの一つであったりするんだろうし。

まあ、国も何とか現行の制度を存続させようと色々考えてくれているのだろうから、文句ばかり言っている訳にはいかないけど、雲をつかむような気持にさせられる。

結局、ゴールはどこなんですかって事で。

で、私は考えた。

こんな、動くゴールに向かってマラソンする様な人生ゲームは嫌じゃ。

どうせならこの際ゴールは自分で決めてやると。

【マルチステージについて】この際、自分の人生を7つに分けて考えてみる

まあ、受け売りもあったり、自分の考えもあったりだし、人によって違いはあるのだろうけど、過去も含めて自分の人生の期間を定義してみた。

第一期:子供時代(0歳から17歳まで)

第二期:若者時代(18歳から29歳まで)

第三期:第1の仕事時代(30歳から44歳まで)

第四期:準備時代(45歳から59歳まで)

第五期:第2の仕事時代(60歳から74歳まで)

第六期:第3の仕事時代(75歳から89歳まで)

第七期:収束時代(90歳以降)

これを定義したら、なんだか、色々な事が分かりやすくなった気がした。

【第三期:第1の仕事時代】本当にきつかった思い出だわ

思えば第三期は波乱万丈で大変だったな。転勤があったり、結婚して、子供が出来て、仕事も忙しいし、嫌な事もいっぱいあった・・・。

多くの人はこの辺りの年齢でメンタルをやられるのではないだろうか。

しかし過ぎてしまえば、多くの嫌だったことも、笑いのネタに出来るのだから、人って不思議なものである。

結構、技術職って考えすぎちゃうのか、メンタルをやられちゃう人って多いんじゃないかな。あんまりうまく逃げるすべを知らないっていうか。

私だってご多分に漏れず、あーもう頭がおかしくなりそうって時期もあったけど、何とか病院のお世話になる所まではいかなかった。

そうしているうちに本当に嫌な奴とは一緒の仕事ではなくなったりとか、まあ大概の事は時間が解決するのだなあって思わされる。

5年も経てばまず状況は変わるのだけど、そもそも5年も耐えられないって場合がほとんどだろう。

こういうものって、紙一重だと思う。

だから、もし辛くてどうしようもないという人がいる場合、逃げる事も一つの手段だっていうのは覚えていて欲しいです。

でもその場合には、次善の策を考え抜いて準備する事も併せて検討しておく様にお勧めします。

追い詰められている人は頭も働かなくなっているだろうから難しいのだろうけどね。

そういう時は、誰か専門家を頼ったら良いのではないかな。専門家というのはやっぱり知識があるから自分が思いもつかない事を教えてくれるかもしれない。

【第四期:準備時代】今は第五期に新しい事をやる為に色々考えたり準備したり

で、まさに今が第四期の準備時代。

でも、準備時代ったって表面的には普通に働いている。どこにでもいる普通のサラリーマン。

頭の中では色々考えるけど態度には出さないから、もし会社に知られたら、うわーひくわーって思われそうでちょっと心配。

人って、いくらきれいごとを述べたところで、自分と考え方が違う人を排除するものだと思うしね。

だから、あんまり仕事場では仕事に関係のない考えなど大っぴらに述べない方が吉だと思っている。

下手にこの準備時代に何かやっています的なものを大っぴらにしようものなら、あいつ今の仕事に手を抜いているのではとあらぬ誤解を受けないとも限らない。

いやいや、実際のところはとんでもない。無茶苦茶真面目に仕事している。

でも悲しいかな、どんなときにも声が大きい者が勝つ世の中だし、それはそれで仕方がない。

以前、この辺については、下記の記事でも述べている。まさに労多くして得るものないので、会社の為にもやらない様にしている。

それより淡々と少しでも物事を前に進めた方がよい。私の様なもんが慣れない事をしてもきっとやけどするだろうしね。

出世は別に早くはないけど、一部の人からの好意と、まあある程度の実績で管理職に迄はなれたのだろう。

でもこれだって感謝するべきことだ。本当に実力があっても認められない人はごまんといる。

そういう人から見ればどこか冷めている私などどう見える事だろう。

気にしてもしょうがないからしないけど。

【第五期:第2の仕事時代】Life Workとして社会的意義を意識する

なんだかんだ、将来の仕事を準備しようとしている。

この第2の仕事時代には多くの関連するやりたい事が詰まっている。

多分、5つ位は関連するんじゃないだろうか。

例えば、一生続けられる事業を持つ60歳で会社を辞める会社を持つ とか他にも色々・・・

だから、この第2の仕事時代はとっても大事なのである。

人生で最後の仕事になるかもしれないし。

ここでは私はLife Work(人生の意義に関与した仕事)を意識したい訳だ。

これが出来るのはこの時しかない。

まだ若いうち(20~40代とか)は子供とか家族とか安定収入とか、どうしても生活を優先して職業が選択された。

この様な事は Rice Work(糧を得るための仕事)とかLike Work(好きな仕事)とか言うようである。

まあ、勤続20数年の私などはさしずめその時の惰性で労働力を会社に提供し、日々の糧を得ている訳だ。

だって学校卒業して就職する時にLife Workだなんて概念がありましたかって感じだ。

私が卒業した時には就職氷河期に入りたてであったから、就職が出来ただけでありがたくて、そんな理念など気にする余裕は正直なかった。

まあ、当時にもその様な意識の高い方はいたのかもしれないが、そういう方は今頃どこかの社長にでもなっているのでしょう。

少なくとも私の周りにはあんまりいなかった。

だから子供は独立し、多少の貯蓄がある今、そこまで日々の糧を気にする必要がない状況での職探しは非常に理想的な機会なのである。

【第六期:第3の仕事時代】75歳以上はもう休みたいときは休みにする

ここまで来たらやりたくない仕事はしない。それが例えば人の為だとしてもちょっと勘弁してもらう。

そこまで私はお人よしではない。社会的意義を目的としたLife Workは第五期迄と決めている。

だから、休みたいときには休むし、なんなら夏休みだと言って1か月間位はだらだらどこかに旅行に行くかもしれない。

そんな元気があればの話ではあるが。

まあ、しかし、第六期はともかく宣言通り働けるだけ働くが無理はしない。

何なら無収入でもよい位の状況であるのが理想的だが、その時にならなければ分からない。

私と妻の分でどこかに旅行に行ける位の稼ぎがあれば助かるだろうが。

別に強い信念がある訳ではないから、突然、仕事もしなくなってしまうかもしれないし、それが許されるというのが理想である時期なのだ。

75歳といってもまだ若いと思う。

今の話ではない。後、25年後の事なのだ。

多分、とんでもない薬とか、医療技術の発展とかがあるかもしれない。

数年前、ある認知症の治療薬に効果が見られたと発表があった。

認知症の原因となるものは多くあるので、全てに効果がある訳ではないが、この様に時間は進化そのものである。

将来的にそう遠くないうちに量子コンピュータも実用化される。

そうすると、ますます医療技術、特に薬学系は発達目覚ましい事だろう。

逆にちょっと怖い位である。

【第七期:収束時代】さすがに色々準備しないと、終活ってやつ

第七期は90歳以上、実際のところ、私はここまで生きているような気がする。

私の場合には、この時期よりもはるかに早い時代に色々、終活を行う事を心がける旨、記事にしている。

通常、ファイナンシャルプランナーがライフプランを立てる場合、現在での平均寿命までの計画を立てる様だ。

でもこれにはちょっと違和感。

だって、平均寿命ってあくまで平均であって、偏差を考えると、結構な確率で95とか100歳まで生存する者が出るはずである。

そういう人は、そうなった時に何も考えていませんでしたで済むものだろうか。

そんな訳で平均寿命で計算してしまったら、後に面倒な事になってしまう。

望むべくは健康でいる事である。

【まとめ】

色々書いてきたが、私はどうやら目標や期限がないと頑張れない質の様だ。

現在は上記の基準でいえば、第四期の途中である訳だが、この15年間だって細分化していかなければ到底我慢できるものではない。

この様に、期間を細かく分離する事で、何とか日々を生きている。

この期間も既に三分の一が過ぎ去ろうとしている。

大変だから早く過ぎてくれって思いと、未だいかないでくれって思いが錯綜して複雑な思いだ。

きっと、今の50歳は大なり小なりこんなことを考えているのだろう。

表面上はボーっとしているようであったとしても。

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