【奨学金を娘が借りないで済む】以前は苦労は買ってでもしろと言われたものだが

山間の湖を眺める人 子供

子供の教育については下記の息子に関する記事でも述べているが、びっくりするほど金がかかる。

しかし、それとは別に娘が大学に入りたいと思った時、発生する費用は負担しておいてやりたいと考えている。

【将来的経済状況】娘が社会に出る 15、20年後どうなっているか

娘の方はまだ小学生であるので、大学生になる頃、日本がどの様な経済状況になっているかはわからない。

ただ、今よりも悪くなっていることは確かだろう。

その様なさなかに放り出す事になるのだから、どうせなら可能な限り身軽で放り出す事にしてやりたい。

昔なら苦労は買ってでもしろとか、可愛い子には旅をさせろとか、積極的に苦労させ心を強くさせることが教育であり愛情であるとの言われ方だった。

確かにそのとおりである。

が、先ほどのように、私は今後の日本の状況をあまり楽観視していない。

私は私に対して希望を持っているが、国、特に経済状況に対してはかなり悲観的な立場だ。

それに今の子供たちはそれなりに苦労していると思う。

わざわざ苦労を買ってこなくても良いくらい、その心を強する為の機会には困らないだろう。

こういう状態で多額の借金を背負って社会に出て苦労をさせるのはいってみれば両手両足縛っておいて泳げというようなイメージだ。

ハングリー精神が養われる効率の良い訓練かもしれないが、実際には相当きついのではないだろうか。

【未来の情勢について】よい事から悪い事まで。それぞれ対応を考えておかないと

2030年や2040年については未来技術や将来状況について多くの書籍が出版されている。

そんな立派な本に書かれている程、裏付けをもった事は書けないが感覚的に予想される事を書く。

ちょっと暗い話を書くことになるが、まあ個人の見解だ、聞き流してほしい。

まず、日本の国債の発行額。

別に発行自体は悪いことではないと思うが、無理のし過ぎだ。

よく言う家庭の経済状況にたとえるのは、全然違うものだと思うからどうかと思うが、過去に例がない状態になっている。

例があるとすれば国債により戦費を賄っている戦時中か。

こういうのを正常性バイアスというのだろう。

去年大丈夫だから今年も大丈夫だと思われている。

どこまで耐えられるかを少しずつ実験しているかのようだ。

もっとも経済破綻については過去に多くの例がある。

ただ私だって、第一次大戦後のドイツや、最近でいえばベネズエラ、ジンバブエみたいな極端な状態になると思っているわけではない。

多分、貨幣価値は残り続けるだろう。

これは追い詰められれば協力し底は抜かせないという日本人気質に期待している。

【将来に想定される悪い事】数え上げればウンザリしますが

但し、今よりは確実に国が貧しくなる。

出来るだけ具体的にいうなら、労働者に対する所得税、住民税は大幅に上がる。

その他は、電気・水道・NHK等公共料金の高騰、公共交通機関のサービスの低下・減便、学校の質の低下、公務員給料の物価に対する相対的低下、食料品ガソリン、携帯電話利用料等物価の高騰、教育費の上昇、高齢者福祉サービスの低下又は価格高騰、年金額の据え置き(相対的低下)等々。

給料は上がるだろうが、物価の上昇に追いつくか怪しい。

特に国内を相手にしている企業では、体力が持つかわからないので、清算するところも多く出るだろう、失業率も増える。

一方、資産税導入や預金封鎖については、その公平性と、なにより法律を決める人自身が嫌がるだろうから実行されないと思っている。

ただ、株式売買利益の譲渡所得、預貯金利息の利子所得、配当は配当所得為替差益の雑所得、これらは所得税で今細かい条件を抜きにして、現在大体20%だが、これを資産家向けに50%位にするのではと思っている。

それだって、この場合50%は手元に残るのだから御の字だが。

海外資産を持っている人だって日本で金を使うには日本円に変えなければならないので、その際の税金も上がるだろうから影響は避けられまい。

このままの増加ペースで行けば、そんなに遠い話ではないと思う。

ただ、私にも正常性バイアスが働いているのでここまで言っておいて、実はそんなに危機感がある訳でもないのだけど。

【日本の人口問題について】破綻はしないのでしょうが、苦しいのは避けられず

次に人口構成のいびつさ。

これもすさまじいと思う。

先の国債の発行額は考え方や対策があるので対応が出来たとしてもこれは避けられない。

団塊の世代がもうじき75歳に差し掛かろうとしている。

その子供世代である45~49歳。俗にいう氷河期世代。

期待されるべきはこの世代が次の人口の山を作ることであったろうが、この世代以降人口は一方的に減っている。

きれいなスロープで、どこにもその上昇傾向がない。

これは氷河期と例えられる位の経済状況であったので、彼ら(私もだが)が責められる筋合いもなかろう。

本当に暗い時代だったのをよく覚えている。

この年代の子供、大体今の20~24歳位の山が構成されなかった事で、更に次の世代0~5、又はまだ生まれていない”-5~0”に期待する事は出来ない。

住民基本台帳をベースにした0~5歳は 45~49歳の半分以下の人数だ。

まあ、そりゃー、若い人は文句も言いたくなるわな、と思う。

で、これは変えられない。

大体、国際関係上の国力は人口に比例する。

与えられた状況下でそれぞれがベストを尽くすしかないと思う。

【まとめ】

そんな社会に出るのに最初から借金を背負っているというのはきつすぎる。

という事で、これは自分事としてバケットリストに入れている。

もっとも悪い事ばかりでもない。インフレの場合、借金はプラスに働く。

相対的に貨幣価値が下がれば借金は割引のイメージだ。

金利は今後しばらくは固定であることをお勧めしたい。

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