【資産とそのアクセスリストを作る】いざという時に困るでしょうし

コーヒーとパソコン 老後の準備・終活

以前、遺言書を書くという項目を書いている。 

実はこれだけでは不十分だ。 

【財産目録】遺言書にはどの様な財産があるのかも記載しないと 

遺言書には財産目録を添付するのが望ましい。 

私は上記の記事でも述べた様に自筆証書遺言を想定しているが、財産目録は自書でなくパソコンでの作成が認められる様だ。 

但し、それぞれのページには別途署名と捺印を必要とする。 

もっとも、それぞれのページといっても何ページにも渡ってペタペタと捺印をしていくのは想像もつかない事ではあるが。 

多分1枚もあれば十分だろう。 

これがないと遺言書の実効性が落ちてしまう事を懸念している。 

そして当然だが、このリストは定期的なメンテナンスを必要とする。 

資産は時間が経過すれば増えたり減ったりするものだ。 

絵画とか土地とかであれば、その様な書き換えの心配もないと思うのだが、そんなものを購入する予定もない。 

要は証券とか銀行口座の金とか、そういう事だ。 

後は生命保険金というのもみなし相続財産としてカウントされるらしいが、それ自体は考慮に入れる必要はあるまい。 

通常、あて先は決まっているものだし、本リストが効力を発行する際にはもう契約もなくなっている頃だろう。 

いや、そういえば大した額でもなかったが終身の保険もあったはずだ。

忘れずにリストに入れておいた方が良いかもしれない。

【作成の為の目的】残された方が色々困るでしょうから 

何も私も直ぐに必要だと思って作成しようというのではない。 

ただ、このリストの作成には遺言状に添付する為というよりはもっと大きな目的がある。

私に何かあれば、残された者は一体何が資産になっているのか分からなくなってしまうかもしれない。 

いや、仮に資産自体は共有されていたとしても、それらの名義を移すという事には苦労するのではないか。 

例えば証券口座。 

これなどは自分で扱う分にはパソコンでお手軽感覚である。 

今は80歳を超える私の親でさえ、少額ではあるが売買を行っているようだ。 

自分でやる分には全く良いのだろうが、これを相続となれば色々苦労もあろう。 

万一の時の権利者変更の為の連絡先やその手順、おおよその金額等は示しておいた方が良いと思うのだ。 

実はこれが主目的であって、財産目録だなんて御大層なものはついでである。 

何かがあったとき遺族は通常悲しみに浸るのではないか。 

そうすると、その様な中、慣れない金融手続きや金銭的なやり取りも必要とするなんて気の毒な話ではないか。 

まして、私も長生きを想定しているため、その際には被相続人(遺族)も大分高齢な事であろう。 

それであるから、ベースだけでも若いうちに作っておいた方が良い。 

そもそも、私が認知症に絶対にならないとは限らないのだし。 

【相続時にリストがない場合】知らない資産って闇に葬られるのかな 

たとえ少額でも、万が一にも忘れられたらもったいなすぎる。 

こういう場合には、きちんと相続人に連絡がいくものなのだろうか。 

単純に何の連絡もないまま放置される可能性はないか。 

証券会社や銀行も権利者を探し出すのは手間だろう。 

金を置いておいても手数料が発生する様な取引がない限り、金融機関はあんまり利益を得られなさそうだ。 

そうするとわざわざ連絡してくれるような親切な事があるだろうか。 

そもそも、健康な時にも、ここ10年、下手をすればそれ以上、銀行から手紙が来たことはない。 

ネット証券のメール位はあるが、迷惑メール扱いで消してしまう位だ。 

きっと、私に何かがあっても、資産があるだなんてことは気が付かれないだろう。 

その場合、数十年後には国庫の物になるのではないだろうか。 

国庫の物になるのであれば、私の論理である図書館建築の一助になればと思うので、ばかばかしいとまでは言わない。 

しかし、それも妻等の遺族に金銭的余裕があっての物である。 

遺族が生活に困るような事に陥って欲しく欲しくない。 

よって、この様な事はきちんとしておくに限る。 

【まとめ】 

必要とする事はずっと先であると思いたいが、こればかりはどうしようもない。 

病気だとか何かあってから準備してもいいのかもしれないが、その時はその時で気分が暗い気持ちになってしまいそうだ。 

だから、人にどう思われようが、何にもないときにこそ準備をした方が良いと思ってこの項目をバケットリストに入れている。 

微妙な気持ちにさせられるからといって避けて通ってしまってはダメなのだ。

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